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相場は大勢下落基調

 2013年から3年半あまりにわたって上昇した日経平均株価は、2015年8月に暴落して2016年2月には15000円を割る安値をつけました。その後やや反発し、4月末に戻り高値17510円をつけましたが、2016年6月以降はまた下落基調になり、6月の末に戻り高値17510円から2500円あまりも低い安値14950円をつけました。

先のページ 短期相場の分析指数 で、この相場全体が下落した時期での新日鉄住金株の日足株価チャートを例にとって、長期レシオケータによって長期的に下落基調に入ったと判断された銘柄について短期的な株価分析を行うことで数ヶ月の短期間のうちにある程度の値下がり益が得られる可能性が大きいのを示しました。

次に、ウェブページ 短期上昇相場の分析 で、ダイワボウ株の同じ2016年4月から7月にかけての日足チャートを例にとって、長期レシオケータによって長期的に上昇基調に入ったと判断された銘柄では相場全体が下落した時期でも株価の下落幅が比較的に小さいのを示しました。

全体相場が下落基調の場合には長期レシオケータが下落基調の個別銘柄を信用売りすることで日経平均株価を上回る値下がり益が期待できます。平均株価の長期レシオケータによって全体相場が下落基調と判断された時期には、基本的には下落基調にある個別銘柄を売るのが有利なのです。

しかし、時にはそのように信用売りした銘柄が、好決算を発表したとか海外の株式相場が急騰したなどにより、株価が思わぬ値上がりをすることもあります。そのような想定外の株価上昇による値上がり損をある程度はヘッジするために、下落傾向にあると思われる個別銘柄を信用売りすると同時にこの時期にも株価がまずまずの上昇傾向を示すと判断された銘柄を買い付けるという方式を検討しましょう。

「さや取り売買」 について

 株式市場で活動している投資家の中には、「さや取り売買」 という手法を得意にしている方々がかなりいるようです。基本的にはある個別銘柄を買い付けると同時に他の個別銘柄を信用売りし、それらの間の 「さや」 が売買を仕掛けたときより拡大した(場合によっては縮小した)時点で両方の建玉を決済するという方式です。

さや取り売買を仕掛けるタイミング、建玉を決済するタイミングなどはさまざまな方式があるようですが、私はそれらの詳細はほとんど知りません。実戦上は、数年間の両銘柄の日足チャートからそれらの間のさやがその期間の極小になったときにさや取り売買を仕掛けるという方法がよく使われるそうです。

このさや取り売買は、相場全体の基調が突然急変した場合に起こりうる大ダメージを避けようというのが最大の狙いかと思われます。例えば2011年3月11日の東日本大震災の際には日経平均株価はそれまでの107000円がらみから数日間で7000円ぐらいにまで急落しました。現物株を保持しているだけの一般投資家では、その間まったく手の打ちようがなかったことでしょう。

しかし、売買の量がほぼ同額のさや取り売買をしていた場合には、よっぽど偏った銘柄の組み合わせをしていなかったかぎり、全体相場暴落による買い銘柄の評価額減少と売り銘柄の値下がり益増加が打ち消しあって全体としてはほとんどダメージはなかったでしょう。

このようなメリットのあるさや取り売買ですが、実際に手掛けてみるとうまくさやが取れないことが多いという声をよく聞きます。市場の大多数の銘柄では株価が大略平均株価と連動して動くので、それらのうちから2つの銘柄をピックアップした場合のさやはそれほど開かないことが多いのでしょう。

なかなかさやが稼げないので、いわゆる 「逆張り」 の手法で同じ方向に何度もさや取り売買を仕掛ける投資家も多いようですが、そのような逆張り投資は失敗すると大きな損害をこうむることになります。

長期レシオケータの利用

 これまで数ページにわたって説明してきた私どもの投資法も、2銘柄(あるいは2つの銘柄グループ)で買建てと売建てを同時に行うという点では上記のさや取り売買と同じです。したがって、私どもの投資法も大暴落などで相場全体が大きく変動した場合でも大ダメージをこうむらないというメリットを持っています。

しかし、私どもの投資法は基本的に2銘柄間(あるいは2つの銘柄グループ間)での価格変動によるさやをとろうというものではありません。私どもの投資法では、長期レシオケータを利用することで、相場全体が上昇基調のときにその中でもより上昇基調が強い銘柄を見つけてそれを買い、相場全体が下落基調のときにその中でもより下落基調が強い銘柄を見つけてそれを売るのが基本になっています。

しかし、株式市場にはさまざまな価格変動要因があります。それらにより、私どもの投資法でも株式市場の基調の判断、個別株価のトレンドの予測が影響を受ける場合があります。そのような想定外の株価変動によって大きな損が発生するのを防ぐために、私どもの投資法では主たる投資対象の銘柄の株価と逆方向に変動する可能性の高い銘柄をヘッジのために同時に売買するのです。

たとえば、全体相場が上昇基調の場合には長期レシオケータによって上昇基調と判断された個別銘柄を買い付けることで日経平均株価を上回る値上がり益が期待できます。
それと同時に同じ時期に長期レシオケータによって下落基調と判断された個別銘柄を売建てします。全体相場が上昇基調の場合にも、そのように下落基調となる個別銘柄はかなり見つけることができるものです。

このように、私どもの投資法では、全体相場が上昇基調の場合にはメインの銘柄を買い付けて値上がり益を得ると同時にヘッジ売りに適した銘柄を見つけてそれを売建てします。これによって、順調な上昇相場と思われた時期に想定外の大暴落に遭遇しても大きなダメージを受ける恐れが小さくなります。

2銘柄の株価比較

 下図は、2016年11月末までの7ヶ月強の期間における日経平均株価の日足チャートです。同チャートには、日経平均株価の13日移動平均線(緑色線)、25日移動平均線(灰色線)も示してあります。

前記のように、日経平均株価は4月末に戻り高値17510円をつけたのち反落し、6月の末に戻り高値17510円から2500円あまりも低い安値14950円をつけました。その間の下落率は14.3パーセントとなります。

日経平均株価の下落率


 ウェブページ 短期相場の分析指数 で長期レシオケータの分析によってその日経平均株価より株価下落傾向が強いと判断された新日鉄住金株は、その間に2590円から1880円まで27.5パーセントも下落しました。

一方、先のウェブページ 短期上昇相場の分析 では、この時期にも中期的な上昇基調を維持していると思われる銘柄を長期レシオケータの分析で探した結果、繊維産業の大手でコンピュータソフトウェア事業も行っているダイワボウ(株)を見つけました。 ダイワボウ株は、全体相場が大幅下落となったこの2016年4月末から6月末までの期間ではほとんど値動きがなくほぼ保ち合いで推移しました。

このページでは、日経平均株価が大幅下落となったこの時期に、まず新日鉄住金株を売建てし、そのヘッジとしてダイワボウ株を買い付けるヘッジ付き短期売買をした場合の結果を調べましょう。

前述のようにこの時期で長期レシオケータの分析で上昇基調にあったと判断されたダイワボウ株の株価(一日平均足)の推移を、下図チャート上半分でオレンジ色の線で示します。
一方同じチャートで長期的に下落基調にあったと判断された新日鉄住金株の株価(一日平均足)の推移を薄緑色の線で示します。こちらの株価は2016年5月初めの時点でダイワボウ株の株価(オレンジ色線)と同じになるように値位を調整して示しています。

この日足株価比較チャートから、2016年2月から2016年4月末までは新日鉄住金株の株価が長期下落基調の中ではあるがやや戻り気配を示し、一方ダイワボウ株の株価は長期上昇基調の中ではあるがほとんど値動きがない状況であったのが見てとれます。

その後、2016年5月からは日経平均株価の急落につれて新日鉄住金株の株価は日経平均株価の下落率を大きく上回る値下がりとなりました。一方、ダイワボウ株の株価はこの2016年5月から7月までの時期には日経平均株価が急落したにもかかわらず若干の値上がりとなりました。

ダイワボウ/新日鉄住金

株価比較指数JDレシオ

 私どもは多数の銘柄でのヘッジ付き短期売買のタイミングをコンピュータで自動的に見つけるのに適した株価指数JDレシオを開発しました。その詳しい説明はおいおいこのウェブサイトで行いますが、ここでは上図チャート下半分の分析チャートで上半分の株価チャートに示したダイワボウ、新日鉄住金の2銘柄に対応する株価指数JDレシオ(オレンジ色線)とその移動平均線(灰色線)を示します。

株価指数JDレシオ(オレンジ色線)は主として対象2銘柄の短期的な株価比変動に対応する指数で、対象2銘柄の株価比が短期的に上昇傾向にあるときはこの指数も上昇します。
JDレシオ(オレンジ色線)が100ポイントレベルを超えた領域は、対象2銘柄のうち長期レシオケータの分析で上昇基調にあったと判断されたほうの銘柄の株価が対象2銘柄のうち長期レシオケータの分析で下落基調にあったと判断されたほうの銘柄より相対的に上昇傾向がかなり明瞭になったと考えることができます。

私どもは、多数の銘柄間でコンピュータ・シミュレーションを行うことで、JDレシオ(オレンジ色線)と2銘柄の株価を利用してヘッジ付き短期売買のタイミングを判断するプログラムを開発しました。

上図のダイワボウ株と新日鉄住金株のチャートでは、チャートの背景色がピンクになった領域が私どものプログラムで検出されたヘッジ付き短期売買のタイミングを示します。2016年5月初めに日経平均株価の急落につれて新日鉄住金株の株価が下落しましたが、分析チャートではその時点で株価指数JDレシオ(オレンジ色線)がその移動平均線(灰色線)を大きく上回り、ヘッジ付き短期売買を開始するべきタイミングを示唆しました。

その後、上図分析チャートで株価指数JDレシオ(オレンジ色線)が100ポイントレベルを超えて上昇し、その移動平均線(灰色線)も上昇して100ポイントレベルを超えました。それらによりダイワボウ株と新日鉄住金株の組み合わせのヘッジ付き短期売買で次第に売買評価益が増加しているのがわかります。

ヘッジ付き短期売買を終了

 2016年7月末には株価指数JDレシオ(オレンジ色線)は120ポイントを超え、2016年5月初めからの株価指数JDレシオ(オレンジ色線)の上昇幅は25ポイント以上になりました。もしダイワボウ株の買建てと新日鉄住金株の売建てを同じ金額だけ仕掛けると、3ヶ月間に25パーセントほどの評価益が得られたことになります。

その後、2016年8月初には新日鉄住金株の株価が若干戻り基調になったので、上図分析チャートで株価指数JDレシオ(オレンジ色線)が急落し、その移動平均線(灰色線)を割り込みました。私どもの分析プログラムはこの時点でダイワボウ株と新日鉄住金株のヘッジ付き短期売買を終了するべきと告げました。

このときには株価指数JDレシオ(オレンジ色線)は110ポイントほどになり、2016年5月初めからの株価指数JDレシオ(オレンジ色線)の上昇幅は15ポイントくらいになりました。もしダイワボウ株の買建てと新日鉄住金株の売建てを同じ金額だけ仕掛けると、3ヶ月間に15パーセントほどの売買益が得られたことになります。

日経平均株価の動きでわかるようにこの時期は相場全体は下落基調でしたが、私どもが開発した長期レシオケータと短期分析指数の両面で株価が上昇傾向にあると判断された銘柄は、相場全体が下落基調にある時期でもヘッジ買い銘柄として利用できるのがわかりました。
この時期には、たとえば新日鉄住金株のような長期レシオケータが下落傾向にある銘柄の戻り高値を信用売りすると同時にこのダイワボウ株のように中期的に上昇傾向にあると思われる銘柄を買い付けることで、想定外の株価上昇によって発生しうる値上がり損をある程度はヘッジできると考えられます。

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