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大勢下落基調での反発相場

 先のページ ヘッジ付短期売買 /下落基調 で、2016年4月以降、全体相場が下落基調と思われる時期に、新日鉄住金株のような長期レシオケータが下落傾向にある銘柄を信用売りすると同時にダイワボウ株のように中期的に上昇傾向にあると思われる銘柄を買い付けることで、想定外の相場変動によって起こりうる損をヘッジしつつある程度の短期売買益を得ることができるのを示しました。

 次に、別のページ ヘッジ付短期売買 /保合い時 で、2016年6月以降、全体相場が安値圏での保合い基調と思われる時期に、三井化学株のような長期レシオケータが上昇傾向にあると思われる銘柄を買い付けると同時に、日本バルカー工業株のように下落傾向にある銘柄を信用売りすることで、想定外の相場変動によって起こりうる損をヘッジしつつある程度の短期売買益を得ることができるのを示しました。

2016年9月以降は相場は次第に短期的に底入れの機運となり、10月以降は日経平均株価は次第に上昇し始めました。11月初めには一時アメリカ大統領選の結果を受けて一時急落しましたが、それは一日で終わり、以後は12月にかけて日経平均株価は上昇を続けました。

このウェブページでは、そのような大勢下落基調の中での反発相場において、私どものヘッジ付き短期売買がどのようなパフォーマンスを挙げたかを検証したいと思います。

 下図は、2016年12月末までの7ヶ月強の期間における日経平均株価の日足チャートです。同チャートには、日経平均株価の13日移動平均線(緑色線)、25日移動平均線(灰色線)も示してあります。

日経平均株価の下落率


長期レシオケータの利用

 このような反発相場でヘッジ付き短期売買を行うために、まず長期レシオケータを利用することでこの時期に中期的に上昇基調に入ったと判断された銘柄を探しましょう。私どもがウォッチしている銘柄群の中から長期レシオケータの分析で探した結果、電線業界大手の古河電工株が検出されました。

古河電工

 上図上半分の月足株価に見られるように、古河電工株は2000年のITバブル相場で歴史的高値をつけて以来2013年あたりまで下落してきました。古河電工株の株価は2014年後半からようやく回復して緩やかな上昇基調をたどっています。そのトレンドは2016年央になっても継続中で、相場全体が安くなっても古河電工株の株価はその24ヶ月移動平均線(薄緑線)を割り込んでいません。24ヶ月移動平均線も上昇傾向を示しています。

上図下半分の長期レシオケータのチャートからも、古河電工株が2016年の年央においてしっかりとした上昇基調を保っているのが見てとれます。

次に上記古河電工株と組み合わせるべき銘柄として、この時期に下落基調に入ったと見られる銘柄を探しましょう。やはり長期レシオケータの分析で探した結果、海洋土木を得意とする中堅マリコン 若築建設株が検出されました。若築建設株のこの時期における長期レシオケータチャートを下図に示します。

若築建設

 前掲の古河電工株の長期レシオケータチャートと比較すると、こちらの若築建設株の長期レシオケータチャートのほうは2016年に入ってから株価が勢いがなくなって市場での人気が離散している様子がよくわかります。このような銘柄を信用売りする分には、そう簡単には短期的に大きく値上がりすることはないでしょう。

2 銘柄の株価比較

 このページでは、日経平均株価がかなりの反発となったこの時期に、まず古河電工株を買建てし、そのヘッジとして若築建設株を売建てするヘッジ付き短期売買をした場合の結果を調べましょう。

下図チャート上半分で、この時期に長期レシオケータの分析で上昇基調にあったと判断された古河電工株の株価(一日平均足)の推移をオレンジ色の線で示します。
一方同じチャートで長期的に下落基調にあったと判断された若築建設株の株価(一日平均足)の推移を薄緑色の線で示します。若築建設株の株価は2016年8月末の時点で古河電工株の株価(オレンジ色線)と同じになるように値位を調整して示しています。

この日足株価比較チャートから、2016年4月はじめから2016年8月はじめまでは古河電工株の株価は長期上昇基調の中ではあるが短期的にほぼ保合いだったのに対し、若築建設株の株価が長期下落基調の中でやや値上がりしたのが見てとれます。

その後、2016年8月はじめからは若築建設株の株価は若干の値下がりとなりました。一方、古河電工株の株価はこの2016年8月もほぼ保合いで推移し、その後9月末から上昇を開始しました。2016年9月以降、古河電工株の株価はこの時期に日経平均株価が反発した幅を大きく超えて34パーセントも値上がりしました。

古河電工/若築建設

株価比較指数JDレシオ

 上図チャート下半分の分析チャートは、上半分の株価チャートに示した古河電工株、若築建設株の2銘柄に対応する株価指数JDレシオ(オレンジ色線)とその移動平均線(灰色線)を示します。

株価指数JDレシオ(オレンジ色線)は主として対象2銘柄の短期的な株価比変動に対応する指数で、対象2銘柄の株価比が短期的に上昇傾向にあるときはこの指数も上昇します。
JDレシオ(オレンジ色線)が100ポイントレベルを超えた領域は、対象2銘柄のうち長期レシオケータの分析で上昇基調にあったと判断されたほうの銘柄の株価が対象2銘柄のうち長期レシオケータの分析で下落基調にあったと判断されたほうの銘柄より相対的に上昇傾向がかなり明瞭になったと考えることができます。

上図の古河電工株と若築建設株のチャートでは、チャートの背景色がピンクになった領域が私どものプログラムで検出されたヘッジ付き短期売買のタイミングを示します。
分析チャートでは2016年8月初め以降は株価指数JDレシオ(オレンジ色線)が100ポイントより上にあり、その移動平均線(灰色線)も上昇して100ポイントレベルに近づきましたが、私どもの分析プログラムは8月下旬にヘッジ付き短期売買を開始するべきタイミングを示唆しました。

その後、上図分析チャートで株価指数JDレシオ(オレンジ色線)が100ポイントレベルを超えて上昇し、その移動平均線(灰色線)も上昇して100ポイントレベルを超えました。それらにより古河電工株と若築建設株の組み合わせのヘッジ付き短期売買で次第に売買評価益が増加しているのがわかります。

ヘッジ付き短期売買を終了

 上図チャート下半分の分析チャートに見られるように、2016年11月半ばには株価指数JDレシオ(オレンジ色線)は130ポイントに迫るまで上昇し、2016年8月下旬からの株価指数JDレシオ(オレンジ色線)の上昇幅は25ポイント以上になりました。もし古河電工株の買建てと若築建設株の売建てを同じ金額だけ仕掛けると、3ヶ月ほどの間に25パーセント以上の評価益が得られたことになります。

その後、2016年12月末には古河電工株の株価が少し下落しました。一方若築建設株の株価もやや下落しましたが、その下落幅は古河電工株の下落幅より小さかったので、上図分析チャートで株価指数JDレシオ(オレンジ色線)が下落し、その移動平均線(灰色線)を割り込みました。私どもの分析プログラムはこの時点で古河電工株と若築建設株のヘッジ付き短期売買を終了するべきと告げました。

このときには株価指数JDレシオは115ポイントを割り込みましたが、それでも2016年8月下旬からの株価指数JDレシオ(オレンジ色線)の上昇幅は10ポイントを超えました。もし古河電工株の買建てと日本バルカー株の売建てを同じ金額だけ仕掛けると、3ヶ月間に10パーセント以上の売買益が得られたことになります。

しかも、私どもの方式は基本的に両建てで100パーセントヘッジですから、もしこのようにヘッジ付き短期売買をしている間に相場全体が大暴落となってもそれによってダメージを受けることはほとんどないはずです。
これまでの検証では、そのような相場の大変動があった場合には、私どもの方式ではそれによってかなりの売買益が挙げられる可能性が高いのです。

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