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フリーソフトの利用

 前のページに書いたとおり、2011年8月現在では、私は商品として販売されている専用RAW現像プログラムは利用していません。
また、CANONがカメラに添付して提供しているDPPというRAW現像プログラムも持っていますが、これは、肝心のRAW現像後の画質が私の場合にはなぜかあまりよくなかったので、ほとんど使用しておりません。

結局、私は現在は、不満な点が多いものの、さまざまなフリーソフトを工夫しながら使いこなしてRAW現像を行っています。前のページに書いたとおり、フリーソフトは概して備えている機能が少ないので、原RAW画像によっては適切な現像処理ができない場合があります。どのフリーソフトではどのような原RAW画像に対応できるという経験を整理して持っていて、それを適宜利用するのが必要です。

このページでは、フリーソフトのRAW現像プログラムのうち、利用者が比較的多いと思われる "Raw Therapee" について、簡単に解説します。

Raw Therapee
 Raw Therapee(ローセラピー)は、ハンガリーで開発されたRAW現像プログラムで、現時点ではフリーソフトとして提供されています。
本プログラムは、基本的にはかなり前に開発された "dcraw" というデモザイクエンジンを利用していますが、 "EAHD" とよばれる高精度RAW現像アルゴリズムを使うことができるという特長を持っています。
大手カメラメーカーの製品など多くのデジタルカメラに対応しており、またWindows、Mac、Linuxなどのプラットフォームで動作するプログラムが開発されています。

本プログラムは、Raw Therapeeのウェブサイトからダウンロードすることができます。2011年8月現在の最新ヴァージョンは3.0.0で、日本語を含む世界各国の言語で書かれたマニュアルも提供されています。

Raw Therapee の機能
 Raw Therapeeは、たとえばWindows版でも32ビット用、64ビット用などさまざまな種類があるので、利用するパソコンに合ったものをダウンロードしてください。
それをインストールしてから起動すると、左側に "File Browser" という画面が表示されるので、自分のパソコンの中でRAW画像データを格納してある場所を指定します。

すると、そのフォルダにあるRAW画像データが一覧表の形式で表示されます。それらのうちの一つを選択すると、その画像が大きな画面で表示されるので、必要に応じて露出や色調の調整、画面のトリミングなどを行います。    
  • 露出の調整
    露出の調整  RAW画像方式は、12bitのダイナミックレンジがあるので、撮影後にかなり大幅な露出調整を行うことができます。

    上記のようにRAW画像が表示されたらまずそれが明るすぎるか暗すぎるかをチェックしましょう。
    そして、上記RAW画像方式のメリットを生かして、必要に応じて画面の左側に表示される"Exposure"メニューをクリックして明るさの調整を行います。

    表示されたRAW画像で、画面全体の明るさを変えるには"Exposure"の枠内にある"Brightness"の値を変え、画面内の明暗の差を調整するには"Contrast"の値を変えます。

  • トーンカーブによる階調補正
     たとえば写真の背景部分が暗すぎるので暗い部分だけを明るく補正したいというのはよくある要望ですが、その場合には「ガンマ補正」とか「トーンカーブによる階調補正」と呼ばれる非直線階調補正を行います。
    Raw Therapeeは、前のヴァージョンではこの機能を持っていたのですが、最新ヴァージョン3.0.0ではなぜかこの機能がなく不便を感じます。

  • 色温度の調整
    色温度の調整  たとえば、太陽光をプリセット光源に設定したカメラで白熱電灯で照明された教会の内部を撮影すると、赤みが強い写真になります。

    このように「色温度」が合わない状態で撮影された写真は、Raw Therapeeでは、左図のように"Color"の枠内の"White Balace"メニューにある"Temperature"の値を変えることで、かなり見やすい写真に修正することができます。

  • 色飽和度の調整
    色飽和度の調整  四季の花などをRAW方式で撮影していると、ときどき驚くほど濃い色彩で現像されることがあります。

    そのように現像された場合は、Raw Therapeeでは、左図のように"Color"の枠内の"Color Boost"の値を変えることで、色飽和度を調整することができます。

    明るさやコントラストを調整した場合も、その後色飽和度の調整が必要になることがあります。

  • 色調の調整
     RAW現像プログラムを使っていると、現像された画像の色調に不満をおぼえることもあります。Raw Therapeeでは、上図の"Color"の枠内にある"Channel Mixer"を開くとR、G、B各色ごとにレベルが調整できるようになっています。
    これにより、現像された画像の色調を情報量を失うことなしに自分の好むように調整することができます。

  • その他の画像処理
     RAW画像の現像と露出、階調、色調などの調整をしたら、それをウェブや印刷物で利用できるように仕上げる必要があります。たとえば、大きな原画面から必要な部分だけを切り出すとか、原画面が回転していたらそれを修正するとか、ウェブに掲載する場合には画像サイズを縮小するなどの作業を行います。

    Raw Therapeeも、上記のような作業に必要な機能を一応備えていますが、やはり市販の画像処理プログラムに比較すると機能の種類、処理のきめ細かさなどの点で見劣りがします。

    プロ級写真家の一部には、Raw TherapeeではRAW現像、色温度の調整、R、G、Bのレベル調整など基本的な現像処理だけを行ってその結果を後述のTIFF形式に変換・保存し、それを他の画像処理プログラムで読み込んで詳細な画像処理を行うという人がいるそうです。

画像形式の変換・保存
 上記のようにしてRAW画像の現像と画像処理を行ったら、その結果を自分の都合のよい画像形式に変換・保存することになります。
私の場合には、それらの画像をインターネットで利用するので、通常はjpg形式に変換してハードディスクに保存します。その後、日ごろ使っている画像処理プログラムでそのjpg形式ファイル(通常かなり大きなサイズです)を読み込んで画像を表示し、ウェブに掲載できる形に編集して保存します。

Raw Therapeeでは、上記のjpg形式に変換・保存する機能のほかにTIFF形式やPNG形式に変換する機能も持っています。この場合のTIFF形式は、R、G、B各8bitまたは16bit、圧縮なしで画像データを保存します。

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