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災害時伝言ダイヤル

 2011年3月11日の東北関東大地震で亡くなられた方々に深くお悔やみを申し上げます。被災地の復興が進行し、住民の皆様が一日も早く以前の生活をとり戻すことができるよう、心からお祈りいたします。

さて、3月の大地震発生の直後、私どもは関西在住の娘に電話で無事を知らせようとしましたが、ビジー(話中)で連絡できませんでした。携帯電話も事情は同じで、まったく通話ができませんでした。これだけ多数の人々がいっせいに電話をかけ合うのですから、ビジーになるのも当然なのでしょう。

NTT東日本・西日本は、大規模災害の際に重要通信の確保のために、「災害時伝言ダイヤル」というサービスを提供することになりました。地震等の災害発生時に、加入者の電話番号ごとに短いメッセージを録音できるメッセージボックスを開設するというものです。
その運用方法・提供条件は、状況に応じてNTTが設定し、報道機関、ウェブサイト等を通じて知らせることになっています。

災害時の輻輳防止
 災害などの際、通信要求がシステムの想定する上限を超える結果、通信が成立しにくくなる現象を輻輳(ふくそう)と呼びます。輻輳は、通常、大量の通信要求が発生した結果、電話網の交換機能、通信回線の容量がそれに応じられなくなったために起こります。

上記災害時伝言ダイヤルは、災害発生時に通信要求が増加した場合、それを制限し、代わりに電話をかけてきた人をNTT交換局に設けられた音声録音装置に接続します。
利用者がその装置に短時間のメッセージを録音し終わると、その通信は切断されます。
以上により、利用者の通信が電話網の交換機能、通信回線を使うことなしに終了するので、輻輳の発生が未然に防止されます。

ダイヤル171

ダイヤル171  NTT東日本・西日本が提供しているこの災害時伝言ダイヤルサービスは、「ダイヤル171」と呼ばれています(左図参照)。

その名の通り、災害発生時に加入者の電話から局番なしの "171" をダイヤルすると、その電話が伝言用のメッセージボックスに直接接続され、短いメッセージの録音とそのメッセージの聴取が可能になります。

このサービスの利用料金は無料ですが、利用者が伝言ボックスに接続するための通信料金は利用者の負担になります。

 このダイヤル171サービスの概要は、次の通りです。    
  • 利用できる電話
     重大な災害が発生した地域に登録されている固定電話(加入電話、公衆電話など)が主たる対象になります。
    携帯電話・PHSからの利用は「段階的に可能になる」とのことで、重大災害の発生直後では固定電話での接続が優先され、携帯電話・PHSでの利用は難しくなる可能性があります。
    なお、携帯電話・PHSでの利用の場合は、それらがその地域で登録されており、さらに同じ利用者がその地域で加入電話を登録していることが条件になります。

  • 電話機の種類
     ダイヤル式、プッシュ式いずれの電話機でもダイヤル171を利用できます。しかし、ダイヤル式電話機では操作に時間がかかる、録音した伝言内容の確認ができないなどの問題点があるので、できるだけプッシュ式電話機から利用しましょう。

  • 登録できる電話番号
     上記「利用できる電話」の電話番号です。後で説明するように、その電話番号をかならず市外局番からダイヤルして登録します。
    被災地からの伝言の録音を優先するので、サービス提供開始当初は災害により電話がかかりにくくなっている地域以外の地域からの録音利用が一時制限される場合があります。

  • 伝言録音時間
     伝言録音時間は1伝言あたり30秒以内 です。その伝言を電話番号あたり複数回録音できる場合がありますが、その回数を伝言蓄積数といいます。
    伝言蓄積数は電話番号あたり1〜10伝言とされており、伝言ダイヤルサービスが提供されるときにNTTから通知されます。
    災害発生時に録音された伝言は、録音してから48時間保存されます。

ダイヤル171の利用

 ダイヤル171は、接続するとガイドメッセージが流れ、その指示に従って簡単に利用できるようになっています。その利用の手順と注意点について、以下に説明いたします。    
  • 171にダイヤルする
     171に接続されると、「録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用する録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルして下さい」というガイドメッセージが流れます。
    災害発生直後に自分の状況を相手に伝えるには、まず、「録音される方は1(いち)」をダイヤルして次に進んでください。

  • 自分の電話番号をダイヤルする
     すると、「被災地の方はご自宅の電話番号、または連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルして下さい」というガイドメッセージが流れるので、録音する場合は自宅の電話番号をかならず市外局番からダイヤルします。

    被災地の方がダイヤル171に録音したメッセージを再生して聞きたい場合には、「再生される方は2(に)」をダイヤルした後、被災地にある録音者宅の電話番号を市外局番からダイヤルします。

  • メッセージの録音
     すると、「プッシュ式の電話機をご利用の方は数字の1(いち)のあと#(シャープ)を押して下さい」というガイドメッセージが流れるので、その通り操作をすると、「ピッという音のあとに30秒以内でお話下さい」とガイドメッセージが流れます。それに従って録音すれば、ダイヤル171のメッセージ登録は終了します。

  • 録音の完了
     上記の音声入力までの操作を行えば、そこで電話を切ってしまってもダイヤル171のメッセージ登録は行われるとのことです。
    しかし、プッシュ式電話機を利用した場合の正式の操作としては、自分の伝言を話した後、「お話が終わりましたら数字の9(きゅう)のあと#(シャープ)を押して下さい」というガイドに従って、"9#"をダイヤルします。
    その後は、必要に応じて録音したメッセージの確認、録音のやり直しをすることができます。

電話番号を書いておく
 ダイヤル171でメッセージを登録するには、自宅の加入電話番号をダイヤルから入力する必要があります。通常時にはだれでも自宅の電話番号は憶えていますが、大災害時などでは動顛してそれが頭に浮かばないことが多いそうです。
そうなったらせっかくのダイヤル171も利用できないので、私は自宅の電話番号を局番つきで紙にやや大きな字で書いて電話機に貼り付けています。

自宅の電話番号だけでなく、大災害が起こったとき自分の状況を知らせたい家族などの電話番号もその紙に書いておくとよいでしょう。

停電時の電話機利用

 各地区の電話局には巨大な電源装置があり、アナログ電話線を通じてその電話局管内の各家庭の電話機に給電しています。
地震などの災害で停電となると、各家庭でも電話局でも商用電源が停止しますが、電話局では巨大な電池を持っているので、電話局の機能は別に損なわれずまた各家庭への給電は維持されます。また電話局は、ディーゼル発電機も持っているので、商用電源の停止が長引いてもかなり持ちこたえられます。

一方各家庭では、昔使われていた「黒電話機」などの旧式の電話機は、この局からの給電だけでベルの鳴動、送受話などの動作をしますが、最近の電話機やFAX電話機はみな商用電源を利用しているので、停電になればたちどころに機能しなくなります。

また、光回線の場合は光ファイバーを利用しているので電話局からの給電は行われません。以上から、地震などの災害で停電になった場合、昔使われていた黒電話機をアナログ電話回線に接続すれば、少なくとも当面は電話を使用することができそうです。

黒電話機 私は、電話加入当時から使っていた黒電話機をNTTから買い取って、緊急用として自宅の物置にしまってあります(左の写真)。

この電話機は災害時の通話用としては問題なく使用できるのですが、昔のダイヤル方式の電話機なので、今回のダイヤル171に利用するには少々使いにくい点があります。

現在使っているFAX電話機ではどうかと思って、それの電源を抜いて使ったところ、受信は可能でしたが、発信はまったくできませんでした。

電話機 そこで、改めて家の中を探したところ、10年以上前に使っていたパイオニアコミュニケーションズ(株)製の電話機が見つかりました(左の写真)。

この電話機を試しに電源アダプタを抜いた状態で使ったところ、もちろん液晶画面などはまったく表示されない状態でしたが、通話のほうは発信・受信とも正常に行えました。

当然ながらこの電話機はプッシュ式で使えるので、今回のダイヤル171に利用するには好都合です。これで、私はやっと安心することができました。

このように停電時にもなんとか通話だけはできる電話機は、最近は次第に少なくなっていましたが、東日本大震災以降は利用者の要望が多くなったのでまた増加傾向になってきたとのことです。
皆様も、まずは自分が日ごろ利用している電話機が電源を抜いた状態で通話(発信・受信)ができるかを調べてください。

なおパイオニアコミュニケーションズ(株)では、自社電話機製品のうち停電時にも通話ができる機種の一覧表をこちらで公表しています。

伝言ダイヤルの体験利用
 ダイヤル171は私ども利用者にとっては非常に有難いサービスですが、いざ災害のときこのサービスをどのように使うことができるかが気がかりです。そこで、現在、毎月1日、15日に加入者がこのサービスを体験利用できるようになっています。

私どもは、10月1日に自宅加入電話からこのダイヤル171サービスを体験利用しました。東京の私どもと大阪にいる娘夫婦の両方で伝言ボックスに短いメッセージを録音し、おたがいにそれらを再生してメッセージを簡単にやり取りできるのを確認しました。

皆様も、いずれかの月の1日、15日にぜひこのサービスを体験利用されたらいかがでしょうか。災害用伝言ダイヤルの詳細は、こちらのウェブページでご覧ください。

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