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Windows Vista の発売

Windows Vista  Windows Vista は、マイクロソフト社が2006年11月から販売開始したパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステムです。

Windows Vista は、2001年から販売し広く利用されてきた Windows XP の後継OSとして開発され、その間のCPUなどハードウェアの大幅な進歩を盛り込んで、フィーチュアを一新しました。

特に、当時重大な脅威となってきたコンピュータウイルスに対して全面的な対策がなされました。

Windows Vista の前のOS Windows XP が発売されたのは、いわゆるITブームのさなかで、社会のすみずみまでパソコンが行き渡り、アプリケーションソフトも拡充した時期でした。

当初 Windows XP は Windows Vista の発売後まもなくマイクロソフト社のサポートが終了するとされていたので、それまでの Windows XP ユーザーは Windows Vista の発売をうけて次々に Windows Vista にアップグレードしてゆきました。

ハードウェアのレベルアップ

 Windows Vista が発売される前年の2005年には、前のOS Windows XP のCPUとして広く利用されてきたインテル社の Pentium にコア(データ処理を行う中心部)を2つ搭載して性能を大幅に高めた Pentium D が加わりました。

翌2006年には、インテル社は、マイクロソフト社が開発中の次期OS Windows Vista への利用を見込んで新しいパソコン用CPU Core 2 Duo を発売しました。このCPUはそれまでのPentium Dなどと比較して性能がアップしているのにかなり低消費電力になっており、パソコンメーカーや利用者たちの歓迎を受けてその後長く使用されることになりました。

また、パソコン用ハードディスクに関しては、この時期からデスクトップパソコンでは7200rpmのSATAハードディスクが一般に使用されはじめ、パソコンユーザーは自分のパソコンで容量数百GBの高速ハードディスクを自由に利用できるようになりました。

パソコン用メモリについては、Windows Vista が発売されてまもなく DDR2 メモリが広まり、ユーザーはGBクラスの大容量メモリを自分のパソコンに搭載できるようになりました。

OS の大型化、高機能化

 マイクロソフト社は、上記のハードウェアの急激なレベルアップ を見て、かねてよりの念願であったパソコン用 OS の大型化、高機能化に乗り出しました。

当時はインターネットが本格的な普及期に入り、パソコン用 OS はネットワーク関係の新技術への対応が急がれました。また、この時期にはコンピュータウイルスがネットワークを経由して爆発的に広まりつつあったので、代表的なのパソコン用OSである Windows のセキュリティ強化が求められていました。

Windows Vista  それらの新機能を盛り込んだ結果、Windows Vista のプログラムサイズは Windows XP より大幅に大きくなりました。 Windows XP では、インストールには20GBのハードディスク領域があれば十分でした。それに対して Windows Vista のインストールには40GB以上のHDD容量、空き領域15GB以上が必要でした。

 このように Windows Vista ではOSが大きくなり、それらを動作させるには大きなハードディスク領域と大容量のメモリが必要になりました。
上図はWindows Vista のデスクトップ画面の例ですが、右側に大きな「サイドバー」とよばれる副画面があり、時計やカレンダーなどが常時表示されています。
それらを見れば、Windows Vista では毎日パソコンを使って行う仕事とは直接関係ないものにOSが大いに利用されているのがうかがわれます。

Windows Vista では、エクスプローラなどの画面を表示するのに各種の3Dグラフィックスが多用されています。さらに、Windows Vista Home Premium以上のOSでは、Windows Aeroというアニメーション、半透明効果などが可能な3Dグラフィックスが利用できます。

当時市場で販売されたパソコンのうち低価格機では、CPU、ビデオコントローラなどの性能が十分でないものが多く、またメモリのサイズもそれほど大きくないのが普通でした。
そのようなパソコンに上記のようなWindows Vista を搭載したので、結果としてパソコン利用者の間で 「Windows Vista は遅い」 という不満がよく聞かれることになりました。

Windows Vista のサポート

 Windows Vista の前世代のOS Windows XP は、一部の用途を除き2008年6月30日をもってマイクロソフトからの出荷は終了しました。マイクロソフトはその後まもなく Windows XP からWindows Vista への移行が進むと期待していたのでしょう。

ところが、上記のように新OS Windows Vista の人気は芳しくなく、一方旧OS Windows XP はスペックが低い旧型パソコンでも軽快に動作するという点がうけて多くのパソコンユーザーがそのまま使い続けました。

そこで、マイクロソフトはやむを得ず、「家庭向けのエディションであるWindows XP Home EditionおよびMedia Center Editionについても、5年間の延長サポートフェーズを提供する」と発表しました。これにより、XP Home EditionおよびXP Media Center Editionはサポート期限が2009年4月14日から2014年4月8日へ延長されることになりました。

こうなると、新OS Windows Vista は、ますます人気がなくなってその後も利用者が増加しませんでした。結局マイクロソフトは Windows Vista を見限る形になり、その次世代の新OS Windows 7 の開発を急ぎました;。

マイクロソフトは2012年4月に Windows Vista のメインストリーム サポートを終了し、その後2017年4月まで Windows Vista の延長サポートを提供すると発表しました。

Windows 7 の登場

 マイクロソフトは2009年10月に Windows Vista の次世代のOS Windows 7 の発売を開始しました。この時点では、マイクロソフトのOSは Windows XP 、Windows Vista 、Windows 7 の3種が世界中のパソコンで利用されていたことになります。

Windows 7  パソコン利用者の 「Windows Vista は遅い」 という不満を見て、マイクロソフトは新OS Windows 7 は Windows Vista よりコンパクト化し、 Windows Vista が遅い原因の一つになっていた3Dグラフィックスは基本的に廃止しました。
この時期にはパソコンのCPUがさらに高速になり、大容量メモリの利用も一般的になったこともあって、新OS Windows 7 のパフォーマンスはかなり向上し、多くの利用者に歓迎されました。

新OS Windows 7 は、Windows Vista が動作しているパソコンの大多数にアップグレード・インストールすることができました。

そこで、Windows Vista パソコンのパフォーマンスに不満を持ちつつ使っていたユーザーたちは、次々に新OS Windows 7 に転向してゆきました。実は私も、そのように Windows Vista から Windows 7 にアップグレードしたユーザーの1人でした。

結果として、 Windows Vista は前世代のOS Windows XP と新世代のOS Windows 7 との間でその存在意義が判然としなくなり、年を追って利用者が少なくなってゆきました。

Windows Vista の意義

 前記のように、マイクロソフトは2017年4月に Windows Vista の延長サポートを終了すると発表しています。その後は Windows Vista のためのセキュリティプログラムなどが更新されなくなるため、 Windows Vista は事実上利用できなくなります。

2014年4月に Windows XP の延長サポートが終了した際は、長年 Windows XP パソコンを使用してきたユーザーたちの間では急きょパソコンを買い換えるなどの大きな動きがありましたが、2017年4月に予定されている Windows Vista の延長サポート終了の際はそれほどの問題は起こらないと思われます。

結局、マイクロソフトが2006年11月から販売開始したパソコン用OS Windows Vista は、利用者からはそれほど高く評価されることもなく、やがて2009年10月に発売された後継OS Windows 7 になし崩し的にとって代わられることになりました。

しかし、 Windows Vista は2006年ごろから始まったCPU、ハードディスク、グラフィックプロセサなどの高度化に最初に対応したOSであり、その後のOS Windows 7、Windows 8、Windows 10 のさきがけをなした意義は大変大きいと思います。

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