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リンカーンセンター
リンカーン・センター

 セントラルパーク西南隅コロンバス・サークルの少し北のセントラルパーク・ウェストに、有名な芸術ホール複合施設リンカーン・センターがあります(左の地図)。
ブロードウェイとコロンバス・アヴェニューが交差するところです。

リンカーン・センターは、1960年代初めに創設されて以来、メトロポリタン・オペラ・ハウス、エブリー・フィッシャー・ホール、ジュリアード音楽院などが相次いで移転してきて、現在では12の芸術組織がここを本拠としており、29の劇場がオープンされているということです。

エヴリー・フィッシャー・ホール

 リンカーン・センター前のコロンバス・アヴェニューに立つと、目の前に幅の広い石段があり、その右側に高い列柱のある大きなホールが見えます。これがニューヨークを代表する音楽ホールの一つ、エヴリー・フィッシャー・ホールです。リンカーン・センター創設後まもない1962年に建設され、カーネギーホールとほぼ同じ2700席の座席数を持っています。

ホールのオープンと同時に、名指揮者レナード・バーンスタインの率いるニューヨーク・フィルハーモニックが本拠をそれまでのカーネギーホールからこのホールに移転しました。

エヴリー・フィッシャー・ホールは、オープン当初はホールの音響設計に問題があって、聴衆にもまた演奏するオーケストラのメンバーにもあまり評判がよくありませんでした。
その後数度にわたってホールの音響改修が行われ、ようやく世界の聴衆に認められるコンサートホールになったということです。

エブリー・フィッシャー・ホール

ジュリアード学院

 上記エヴリー・フィッシャー・ホールの北側、ブロードウェイに面したところに、大きな5階建てのビルがあります。これが世界的に有名な芸術大学ジュリアード学院です。
ジュリアード学院は、1926年に音楽大学として創設されましたが、第二次大戦後舞踊部門、演劇部門が開設され、総合芸術大学となりました。1969年にはリンカーン・センター内にこの校舎を建設して移転しました。

2001年にはジャズ科が開設され、以降、ジュリアード学院の卒業生はジャズ界、ミュージカル界にも多数進出しています。現在は、約700人の学生たちが各部門で研鑽に励んでいますが、そのうち85パーセントが音楽部門に属しているということです。
日本人では、ピアニスト中村紘子、バイオリニスト前橋汀子、ビオラ奏者今井信子など著名演奏家もジュリアード学院の卒業生です。

ジュリアード音楽院

D.H.コッホ劇場

 リンカーン・センター前のコロンブス・アヴェニューから見て左側、噴水をはさんでエヴリー・フィッシャー・ホールと対面している大きな建物がD.H.コッホ劇場です(下の写真)。
エヴリ・フィッシャー・ホールに次いで1964年に完工した大劇場で、オープン以来ニューヨーク・シティ・オペラとニューヨークシティ・バレエが本拠としてきました。

しかし、最近の不景気でシティ・オペラ、シティ・バレエともに財政難に陥っているようで、2011年にはシティ・オペラがこの劇場を離れて他の小さな劇場に移転しました。また、その後を追うようにシティ・バレエもこの劇場を離れることになったということです。

D.H.コッホ劇場

 D.H.コッホ劇場の壁面に、現在の演目の写真が掲示されていました。下の写真右がニューヨークシティ・バレエの舞台です。ニューヨークシティ・バレエは全米一の団員数90を誇る名門で、レパートリーとしてはストーリーのあるものよりは抽象バレエ作品が多いのが特色とのことです。日本人にとってなじみのある 《ウエストサイドストーリー組曲》 も人気レパートリーの一つだそうです。

ニューヨーク・シティ・オペラのほうは日本ではそれほど知られていないようですが、アメリカでは次世代オペラ歌手の登竜門として有名で、ここから幾多の歌手たちが世界に進出しているということです。演目は、オペラのスタンダードナンバーのほかにアメリカ人作曲の作品も多く上演しているということです。

ニューヨーク・シティ・オペラ ニューヨークシティ・バレエ

メトロポリタン歌劇場

 リンカーン・センター前のコロンバス・アヴェニューから幅の広い石段を登ると、大噴水の向こうに5つのアーチを持つ巨大な建物がそびえているのが見えます。これがリンカーン・センターの主、メトロポリタン歌劇場です(下の写真)。

メトロポリタン歌劇場は、最初1883年に現在のタイムズスクェアに近い場所に建てられました。1966年にリンカーン・センターの正面奥に新メトロポリタン歌劇場がオープンし、大々的なこけら落としが行われました。

新メトロポリタン歌劇場は、収容人数が立ち見も合計すると4000人近いとのことです。ヨーロッパを代表するオペラハウス ウィーン国立歌劇場の客席数が2200名であるのと比較すると、メトロポリタン歌劇場の巨大さがわかります。

1883年のオープン以来、グスタフ・マーラー、アルトゥーロ・トスカニーニ、ピエール・モントゥー、ジョージ・セルなどの名指揮者たちがメトロポリタン歌劇場を育成してきましたが、現在ではジェームズ・レヴァインが芸術監督に就任しています。

メトロポリタン歌劇場

メトロポリタン歌劇場の演目は、伝統的なイタリアオペラ、ドイツオペラが主体ですが、上記新メトロポリタン歌劇場のこけら落としはアメリカ作曲家バーバーの 《アントニーとクレオパトラ》 世界初演だったということです。

メトロポリタン歌劇場は、世界各国から有名歌手を高額の出演料を払ってゲスト出演させるので有名です。ニューヨーク市民は、いながらにして世界の超一流どころが出演するオペラを楽しむことができるというわけです。

メトロポリタン歌劇場が他の歌劇場の追随を許さないのが、高度に機械化された巨大な舞台の造りです。この歌劇場には7つのせり舞台(上下に動くエレベーター式舞台)、3つのスライディングステージ(前後左右に動く舞台)があり、さらに大きな回り舞台も持っているということです。オペラ演出家たちは、毎日違う演目でこれらの舞台を駆使してアメリカ人好みの華やかなオペラを観客にアッピールしています。

今回は、私どもはメトロポリタン美術館に行った帰りにこのリンカーン・センターに寄ったので、メトロポリタン歌劇場には入りませんでしたが、外から見ると歌劇場では現在ロシアの作曲家ムソルグスキーのオペラ 《ボリス・ゴドゥノフ》 がかかっているようで、歌劇場正面には皇帝ボリス・ゴドゥノフの大きな像が掲示されていました。

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