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オーストリア・ザルツブルグ
 美術史美術館
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美術史美術館
美術史美術館

 美術史美術館は、ハプスブルク家が400年間にわたって蒐集した美術品を中心とする大美術館です。
古代から19世紀までの収蔵品が展示されており、これらを鑑賞して歩けばまさに美術史を学ぶことができます。

当美術館は、19世紀中ごろにウィーン国立歌劇場に近いマリア・テレジア広場に建設されました。この広場には、中央に女帝マリア・テレジアの大きな銅像が立っています。
そのマリア・テレジアの銅像を挟んで、美術史美術館と自然史博物館の巨大な建物が相対しています。

美術史美術館入口
美術史美術館入口

 入館すると、正面に大きな階段があり、その上に左の写真の見事なギリシャ彫刻がありました。たくましい戦士が相手の首を捕まえて棍棒を振り上げており、その相手の下に馬が見えます。ギリシャ神話の「ヘラクレスと人食い馬」というストーリーをテーマとした彫刻と思われます。

当美術館は3フロアに分かれていますが、まず二階の絵画セクションに行きました。二階の西翼はイタリア、スペイン、フランス絵画の展示スペースです。美術館の東翼には、ネーデルランド、フランドル、ドイツ絵画が展示されています。

バベルの塔
バベルの塔

 絵画セクションに入ると、すぐに誰でも知っている絵画が目の前に現れました。16世紀フランドルの画家ピーテル・ブリューゲル(父)の描いた 《バベルの塔》です。

1563年の作とのことですから、ルネサンスの熱気があらかた消え去り、ティツィア−ノなどが活躍した時期にあたります。ローマのサンピエトロ寺院やフィレンツエのウフィツイ美術館が建設されたのも、このころでした。大画家ルーベンスは、この14年後にオランダで生まれました。

北方ルネッサンス

クラナッハ デューラー

 北方ルネッサンスの巨匠デューラーとクラナッハは、ともに1470年代の生まれで、ルネッサンス期のイタリア・ベネチアで修行し、その熱気を北方に伝えました。
上はクラナッハの 《ユーディット》 、上右はデューラーの 《聖母子像》 です。
同時代のイタリアの天才ミケランジェロが絵画においても造形性を追及したのに対し、これら二人の作品はご覧のようにいずれもきびしい精神性を感じさせます。
やはり、北方のドイツの風土が反映されているのでしょうか。


ラファエロとヴェラスケス

 美術史美術館は、主としてハプスブルグ家と関係のあった国の美術品を収蔵しています。従って、フランドル、スペイン、ドイツなどの画家の作品が多く展示されています。

下右は、スペインの画家ヴェラスケスの 《青いドレスのマルガリータ王女》 です。スペイン王室が、王女の「お見合い写真」として宮廷画家ヴェラスケスに描かせたものです。

また、この美術館はイタリア絵画の収蔵が多いので知られています。ルネッサンス後半の作品が大多数のようですが、それらの中にラファエロの優美な聖母子像 《草原の聖母》 が展示されていました(下左)。

ラファエロ ヴェラスケス



フランドル絵画

 下左はフランドルの巨匠ルーベンスの 《毛皮をまとったエレーヌ・フールマン》 という作品です。最初の妻を失ったルーベンスは、53歳のときにこの女性と出会い、再婚しました。エレーヌは、そのときなんとまだ16歳だったそうです。
神話などにテーマを採ったのではなく、日常生活の中で描かれた若々しい女性の裸身が、圧倒的な存在感で私どもを感動させます。

下右は、最近とみに人気の高いフランドルの画家フェルメールの 《画家のアトリエ》 という作品です。下左のルーベンスの作品がダイナミックな存在感に満ちているのに対し、こちらはまるで時の流れが停止したような静謐な画面です。
フェルメールの作品は、僅か30数点しか残っていません。フェルメールを収蔵することが、世界中の大美術館のステータスシンボルとなっています。

ルーベンス フェルメール


レンブラントの自画像
レンブラントの自画像

 フランドル絵画セクションに、レンブラントの自画像がありました。1657年、レンブラント51歳のときの作品です。

レンブラントは、45歳すぎから絵画売買の投機に失敗し、大借金を負って破産状態になりました。この自画像には、孤独となったそのころのレンブラントの内面世界がみずからの画筆により恐ろしいまでに描かれています。

一通り歩き回って、当時ヨーロッパを支配しているといわれたハプスブルグ家の繁栄ぶりを改めて実感しました。

名作の数々を目の当たりにして少々疲れたので、館内のカフェに行き、しばらく休憩を取りました。

このカフェから、マリア・テレジア広場や自然史博物館の巨大な建物が見渡せます。大変居心地がよく、おすすめのスポットです。サンドウィッチなど軽い食事をとることもできます。

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