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フランス ・ パリ
 マドレーヌ寺院
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マドレーヌ寺院

 ローマ・ギリシャ文化にあこがれていたナポレオンの命で、フランスの栄光を象徴する神殿として、古代ギリシャ風のこの巨大な建物の造営が開始されました。
しかし、その後まもなくナポレオンは失脚したので、結局この建物は神殿ではなくカトリック教会として使われることになったそうです。

そういう経緯により、壮大な古代ギリシャ建築風のカトリック教会という珍しいパリ名所が誕生することになりました。

マドレーヌ寺院

下の写真は、マドレーヌ寺院の正面から向かって右側の側面を撮影したものです。

マドレーヌ寺院	側面

コンサート
コンサート

 この教会は、オペラ座と同じく巨大な建築で、はるか遠くから見ても上の写真のように堂々たる姿でそびえています。

マドレーヌ寺院の外側の鉄柵に、左のコンサートのポスターが貼ってありました。曲目は大好きなモーツアルトのレクイエムでしたが、残念ながら日時が合いませんでした。
天井の高い教会は良好なホールトーンが得られるので、コンサートやレコードの録音などに使われることが多いのです。
この教会なら十分な客席が確保できるので、モーツアルトのレクイエムのような大編成の楽曲にも向いているでしょう。

マドレーヌ寺院入口
マドレーヌ寺院入口

 例によって、来るものはいつでも拒まずの教会の原則に甘えて、内部に入りました。入口の扉も左の写真のとおりの大きさで、立派な浮彫りが施されてありました。

扉の内側にはテロ対策の兵士が立っていて、簡単な持ち物のチェックがありました。

広い寺院内部は薄暗く、はるか前方の祭壇の上にあるドームのガラス窓からわずかに外部の明るさがもれ入っています。

月曜日の午前中のことで、教会内の信者は少なく、天井の高い巨大な教会の中はほとんど物音がありませんでした。

故ローマ法王の祭壇

 教会の左側の壁にローソクのともった祭壇があり、花がたくさん置かれているのに気がつきました。近寄ってみると、この4月2日に逝去された先のローマ法王ヨハネ・パウロ2世を悼む祭壇でした。

私どもが四半世紀あまりも見慣れた暖かい笑顔で、子供の肩を抱いている写真が置かれてありました。前法王は、長年月にわたり世界平和と宗教界の和合に努められた功績により、「聖人」に選定されたそうです。

私どもも僅かばかりの喜捨を行い、蝋燭に点灯して故法王の祭壇に供えました。

故ローマ法王の祭壇

正面の大祭壇

 教会の奥には巨大な祭壇があり、その上には「聖女マドレーヌ」が昇天する様子を表した白い彫刻が置かれています。

その彫像のずっと上方に、プラディエらによるキリストと十二使徒と思われる人々の絵画がほのかにライティングされていました。ご覧のように、明るい透明な色彩による宗教画です。ほの暗い教会の中で、この辺りだけが明るく浮き出しており、思わずこの絵画の下で10分ほども上を見上げていました。

正面の大祭壇

聖女マドレーヌの昇天
聖女マドレーヌの昇天

 左の写真は、上記祭壇の前面中央にあった昇天する聖女マドレーヌの彫像です。
二人の天使に守られて聖女マドレーヌが天に向かう彫刻が、下からの青白いライティングで祭壇の上に浮き上がります。
教会の中は非常に暗かったのですが、やっとなんとか写真を撮りました。

上記キリストと十二使徒の絵画が白熱電球で明るくライティングされているのに対し、聖女マドレーヌの彫像のほうは青白い照明で淡く照らされています。なおこの教会の中には、他に《キリスト洗礼像》、《聖母マリア婚礼の像》など、さまざまな彫像があります。

説教壇
説教壇

 正面に向かって右側の壁には、説教壇がありました。ローマのサンピエトロ寺院でも同じような説教壇を見かけましたが、大きなカトリック教会はたいていこのようなつくりになっているようです。

この聖女マドレーヌ寺院には、巨大なオルガンがあり、昔から音楽家との縁が深いので知られています。この教会のオルガニストが、フランスのオルガニストとしてもっとも格が高いとされているそうです。

フランスの大作曲家サンサーンスも、同じくフォーレもここのオルガニストを務めました。

また、大作曲家ショパンの葬儀もここで行われました。その葬儀では、ショパンの希望通り、敬愛するモーツァルトのレクイエム(死者のためのミサ曲)が演奏されたそうです。私も、いつかはこの教会でやはり敬愛するモーツァルトのレクイエムを聴きたいものです。

「聖女マドレーヌ」とは

 さて、それではこの大教会の主「聖女マドレーヌ」とはいかなる人物なのでしょうか。マドレーヌ寺院のパンフレットやパリの案内書などを見ても、これについてははっきりと書いてないのがほとんどです。

「マドレーヌ」という名前はフランスには多いようで、「聖女マドレーヌ」という名前の人物も何人かいるようです。しかし、それらの「聖女マドレーヌ」は、この教会のご本尊とは考えられません。どうやら、これにはカトリック教会が正面から扱いたがらない大問題がからんでいるように思われます。

それは、「マグダラのマリア」という女性の存在です。マグダラのマリアについては、福音書などにはそれほど細かく記述されていないようですが、悪霊に憑かれていたのをキリストによって癒された女性とされます。
最近のキリスト教学では、彼女は神殿つきの娼婦であったがキリストに出会って悔い改め、その後はキリストの恋人になったという説が有力だそうです。

カトリックの本流に認知されないまま、「マグダラのマリア」信仰はヨーロッパ文化の目立たない部分を静かに流れて現在に至っています。そして、「聖女マドレーヌ」は、花の都パリの女性たちが持つ熱きマグダラのマリア信仰が結集して創造されたように思われます。

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