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フランス ・ パリ
 オルセー美術館
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カルト・ミュゼ

 翌日は、朝早くルーブル美術館に行くためにホテルを出ました。カルト・ミュゼという美術館共通入場券を買うと、どこの美術館でも待たないで入場できると聞きました。メトロの駅で販売しているそうですが、前日にホテルの近くの駅で訊ねると、そこにはなくて東駅のメトロの駅で販売しているとのことでした。
そこで、今朝は少し早く起きて、途中東駅のメトロの駅によってカルト・ミュゼを買ってからルーブルに行こうとしたのです(ルーブルに行ってからカルト・ミュゼを買うには、やはり行列に並ばなければなりません -涙- )。

ところが、東駅でしばらく行列してから窓口でカルト・ミュゼを買いたいというと、「ここにはない、北駅のメトロの駅に行ってくれ」という返事でした。この瞬間にフランスの切符発行システムを信用できなくなり、カルト・ミュゼを買うのはやめました。

もうかなり時間がたっていたので、本日はルーブル美術館行きは中止し、急きょ行き先を朝10時からオープンする印象派の殿堂オルセー美術館に変更しました。

オルセー美術館

 オルセー美術館は、ルーブル美術館からはセーヌ川の対岸の位置になります。もとは国鉄の駅だったのを改造して美術館にしたとのことで、どこか国鉄のサンラザール駅や北駅に似た長いガラス屋根を持ったつくりになっています。

オルセー美術館は、セーヌ河畔のメトロの駅から歩いて10分ほどです。私どもが美術館についたのは開館の10分ほど前でしたが、すでにかなり長い行列ができていました。

オルセー美術館

セザンヌの静物画
印象派の殿堂

 どこの美術館でも、私どもの攻略法は変わりません。「朝一番に入場し、まず一直線に目玉に向え」です。このオルセー美術館では、まず上階にある一番人気の印象派絵画の宝庫に向うことになります。

急ぎ足でその展示室に入ると、まずセザンヌのすばらしい静物画が目に入りました。8年前にここにきたときも、この静物画に感激した覚えがあります。

静物画ではだれもセザンヌにはかないません。オールラウンドの画家であるモネも、静物を描いた作品は少なく、この分野ではとてもセザンヌには及びません。

ドガ、ゴッホ

 このオルセー美術館の上階は、ともかく名画の洪水です。名画集やテレビの美術番組でよく見る名画が、どの展示室の壁にもずらりと並んでいるのです。
歩くのに疲れると、展示室の中央にある長椅子に腰を下ろしてぐるりの壁にかかっている名画の数々をゆっくりと見回します。

下左は、有名なドガの 《踊り子》 のひとつで、気品に満ちた名画です。青い衣装がなんともいえず美しく、目にしみるようです。節度のある画面構成に、モネら印象派の画家とは一線をかくしたドガの作風を見ることができます。

下右は、これまた有名なゴッホの自画像です。オランダからパリに出てきてまもなくの作かと思います。この自画像の近くには、もう一点、やはりゴッホの優れた自画像がありました。

ドガの踊り子 ゴッホ自画像

マネ、モネ

 マネの婦人像の傑作がありました(下左)。上記ドガは印象派の創始者モネより6歳年上、そしてこのマネはモネより8歳年上でした。 《草上の昼食》 でショッキングなデビューをしたマネですが、モネが 《印象・日の出》 を発表したころは、マネはもう大家として画名を確立していました。

そのマネの家にはモネなど印象派の若手画家たちが集まりましたが、マネは彼らには理解を示し援助をしながらも、自己の画風を変えることはありませんでした。
マネはパリの生活を愛する都会派だったそうですが、下左の絵のように黒をうまく使ったシャープな感覚の人物画をたくさん残しています。

下右は、モネの有名な 《日傘》 連作のひとつです。モデルは、モネ夫人だといわれます。まさに戸外の光の効果を追求した印象派の代表的作品といえるのではないでしょうか。 《日傘》 連作はかなりの点数がありますが、私はこの作品がもっとも好きです。

マネの婦人像 モネの日傘

地上階と外部

 地上階の中央通路に立つと、この建物がもとは大きな駅舎であった様子がわかります。巨大なトンネルのようにガラス張りの長い屋根の下、多数の展示室が左右に分かれて設けられています。一番下のこのフローアには、ガラス屋根からのやわらかい光のもと、彫刻などがたくさんおかれてあります(下の写真左)。
ガラス屋根の下、つきあたりの大きな壁には、かつて駅舎であった名残でしょうか、大きな金色の円い時計がかかっています。

下右の写真は、美術館上階から横を流れるセーヌ川の北側を見たものです。セーヌ川の対岸には巨大なルーブル美術館があり、そのはるか北、モンマルトルの丘の上にサクレクール寺院がそびえているのが見えます。

美術館地上階 外部を望む

ルノアールの婦人像
ルノアールの婦人像

 地上階のルノアールの展示室に、左の婦人像がありました。ルノアールはモネよりひとつ年下ですが、モネやピサロと仲がよくて、あ互いに肖像画を描きあったりしています。特に若いころは、皆かなり似たような画風だった時代もあるようです。

現在日本でルノアールというと、少々肥った娘さんがピアノを弾いている絵だとか、太目の裸婦像など、売絵調の作品が有名なようです。しかし、ルノアールにはこの作品のような気品のある名画がたくさんあるのです。

西洋美術の神髄を知り、優れた作品を正しく評価する審美眼を磨くためには、ぜひとも一度はここパリのルーブル美術館、オルセー美術館などを訪れていただきたいと思います。

オルセー美術館を出て、すぐ横を流れるセーヌ川の河畔に出ました。河畔の道路をゆっくり歩き、対岸にそびえる巨大なルーブル美術館を見やりながら西洋美術1000年の歴史に思いをはせました。

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