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イタリア ・ ローマ
 アルノ川散策
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悠久のアルノの流れ

 フィレンツェの長い歴史を育んできた大河アルノ川。アペニン山脈のカゼンティーノ国立森林公園から発したこの川は、アレッツォ高原、アルノ渓谷を経由してフィレンツェに至り、この古都の中心を東西に流れます。その後はトスカナ平野を西に向かい、港湾都市ピサでティレニア海に注いでいます。

フィレンツェには、アルノ川にかかる橋が8つもあります。フィレンツェの市民も、またメディチ家の皆さんも、昔から現代に至るまでいかにこの大河の恩恵に浴してきたことでしょうか。

私どもも、フィレンツェ滞在の最後にあたり、アルノ川の河畔を遊歩しつつこの古都の歴史、文化とこの川との係わり合いに思いをはせました。

ヴェッキオ橋

 まずはともあれ、アルノ川観光の中心ヴェッキオ橋から出発しましょう。2階建て構造のこのユニークな橋は、一度見れば一生忘れられないでしょう。

この写真は、アルノ川に面したウフィツィ美術館内の高いところから撮影したものです。ヴェッキオ橋の上部にあるバザーリ回廊の向こうの下流側に4本の橋がかかっているのが見えます。それらの橋の間隔がっそれほど離れていないのがおわかりかと思いますが、これはこのあたりがフィレンツェ市街の中心なので橋の必要性が大きかったのでしょう。

ちょうど、ヴェッキオ橋のアーチの下を小さなボートがくぐり抜けようとしていました。

ヴェッキオ橋

イタリアオペラの名アリア、プッチーニの 《私のお父さん》 の中に、

   ♪お父さん。私の好きな人に会いに行きたいの
   ♪だめなら、ヴェッキオ橋からアルノ川へ身を投げます

という一節があるそうです。愛する娘にこんなことを言われたら、世の父親はイチコロで全面降服です(^_^)。

アレ・グラツィエ橋

 ウフィツィ美術館を出て、河畔を少し下流の方向に歩いてヴェッキオ橋を渡りはじめます。ヴェッキオ橋の中央部は宝飾店などがなく、川の上流、下流の両方が見渡せるようになっています。まさにアルノ川観光のベストスポットというところで、観光客が盛んにカメラを川に向けてシャッターを切っています。

下の写真は、一つ上流のアレ・グラツィエ橋です。写真右上の丘は、ダヴィデ像のコピーが置かれてあるミケランジェロ広場です。

このあたりではアルノ川の川幅がかなり広いので、この橋は橋脚の数が多く、また橋の造りもストレートな近代的構造になっています。川の右側は、閑静な高級住宅地のようです。
なお、先ほどのウフィツィ美術館は、この写真の左側の河岸にあります。

アレ・グラツィエ橋

サンタ・トリニタ橋

 ヴェッキオ橋の中央部から、今度は反対側のアルノ川下流部を見ましょう。すぐ下流に見えるのはサンタ・トリニタ橋で、優雅なアーチで有名な石造りの橋です。ヴェッキオ橋と違って橋の上に何もないので大変すっきりとしていて、川面に映る姿におもわず見とれました。

サンタ・トリニタ橋

カライア橋

 ヴェッキオ橋を渡りきり、対岸の河畔を下流に向かって歩いて、先ほどヴェッキオ橋から見えたサンタ・トリニタ橋をまた対岸に向かって渡りはじめました。

ここからは、もう一つ下流にあるカライア橋がとてもきれいに見えます。そこは川幅がやや広いため、カライア橋の橋脚はサンタ・トリニタ橋より多くなっています。橋の構造はサンタ・トリニタ橋とよく似ていて、やはりアーチの美しさが印象的です。

カライア橋

アメリゴ・ヴェスプッチ橋
アメリゴ・ヴェスプッチ橋

 カライア橋を渡りきり、下流に向かって右側の河畔をさらに歩きます。街の中心部から外れるにつれ、あたりは広々と開けて遠くの景色がよく見えるようになりました。

次のアメリゴ・ヴェスプッチ橋は、これまでの橋とは違い、コンクリート製のPC桁橋という近代的なものでした。

アメリゴ・ヴェスプッチは、コロンブスが発見した大陸がアジアではなく別の新大陸だということを証明したフィレンツェ出身の探検家です。「アメリカ」という大陸名は、この人物の名前からきています。ヴェスプッチ家は、この橋の近くにあるオニサンティ教会を一族の教会としていたそうです。

アルノ川の堰
アルノ川の堰

 アメリゴ・ヴェスプッチ橋に近づいて、大変驚きました。なんと、アルノ川にこのような巨大な堰があったのです(左の写真)。

フィレンツェ市民のための水道取水堰なのでしょうか。案内書を見ても、この堰についてはなにも説明が見つかりませんでした。

好奇心旺盛な若いカップルが、川中の堰の水際まできて歓声をあげていました(^_^)

堰のたもとから上流のほうを見ると、実に広々した水辺の景観に感激しました。はるかアルノ川の上流には、二階建てのヴェッキオ橋の巨大な姿も見えました。

ヴィットリア橋
ヴィットリア橋

 町外れにある最後の橋は、純然たる近代的なPC桁橋のようです。しかし、周りが開けていてしかもあたりに高層ビルがないせいか、これも実に素晴らしい景観です。

地図で見ると、この橋はヴィットリア橋という名前のようです。ここから下流には、フィレンツェの橋はもうありません。近くの「テアトロ・コミュナーレ」というオペラハウスを表から見学したのち、街に向かって帰りました。

アルノ川の舟遊び
アルノ川の舟遊び

 このように河畔を歩いていると、アルノ川で盛んにボート遊びや競技の練習などをしているのを目にしました。
また、アルノ川の川下りというツアーがあって、毎週月曜日、水曜日、金曜日の午後6時半からスタートするとのことです。
夏にはこのアルノ川クルーズも大変楽しいのではないかと思います。

川の水は少し濁っているように見えますが、これは汚れているのではなく、上流からの粘土などが溶けているのだそうです。

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