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オランダ・アムステルダム
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「桜の園」

 ロシアの劇作家アントン・チェーホフに 『桜の園』 という有名な戯曲があります。
帝政ロシアの末期、没落して生活に困窮した貴族が桜の農園を売却するストーリーです。
日本では、この演劇は「桜の園」という甘い語感からか宝塚歌劇団などでも盛んに上演されているので、ご存知の方も多いと思います。

サワーチェリー
サワーチェリー

 私も昔この戯曲を読んだことがありましたが、その後ロシアにも旅行した際にこの作品を思い出し、日本よりはるかに寒いロシアで桜が咲くのだろうかと疑問を感じました。

この稿を書くにあたり調べたところ、この戯曲の題名は食用の桜んぼ「サワーチェリー」を栽培している畠を指しているのを知りました。

サワーチェリーは日本ではそれほど見られませんが、ロシアではジャム、砂糖漬けなどの加工用、果実酒の原料として広く栽培されており、その収穫量は世界第一位だそうです。

桜桃の花
桜桃の花

 桜んぼ(桜桃)は概して寒さに強いですが、サワーチェリーは特に耐寒性があってロシアでの栽培に適しているということです。

また確かフランスのシャンソンで「桜」をうたったのがあったと思って調べたところ、《桜んぼの実るころ》 というのがありました。
19世紀後半、普仏戦争のころ作られたシャンソンで、「桜んぼの季節になると昔の恋を思い出す」という歌詞だそうです。

フランスの北部ではぶどうよりも寒さに強いりんごや桜桃が盛んに栽培されています。

 ヨーロッパでは昔は日本のような花を観賞する桜はなく、食用の桜んぼ(桜桃)が広く栽培されてきたのです。桜桃の花は上の写真のように小さい地味な花が集まって咲くもので、日本のソメイヨシノのように見栄えのする花ではありません。

マドリード王宮
マドリード王宮

 数年前の4月中旬、スペインの首都マドリードを訪れました。快晴の朝、この地の観光名所マドリード王宮(オリエンテ宮)に行きました。

マドリード王宮はフェリペ2世という王様が16世紀中ごろに創建したということです。王宮は、間口が131メートルの巨大な長方形をしており、中央に大きな中庭があります。王宮の入口から、奥にある広い中庭の一部が見えます。

王宮前の広大なオリエンテ広場には、フェリペ4世の騎馬銅像がありました。フェリペ4世というと、例のヴェラスケスの名画にある 「王女様」 のお父さんで、顔がとても長い王様です。

マドリードの八重桜
マドリードの八重桜

 オリエンテ広場の周囲には、さまざまな樹木や草花が植えられています。その一角に華やかなピンクの花をつけた大きな木があったので近寄ってみると、八重桜が10本ほどちょうど満開になっていました。

ヨーロッパではソメイヨシノよりはヴォリュームのある八重桜のほうが人気があります。
マドリードでも桜といえばほとんどが八重桜です。しかし、2009年にマドリード日本人会がマドリードの北東フアン・カルロス1世公園にソメイヨシノなど200本の桜を植えたのが、現在マドリードで大人気になっているそうです。

サクレクール寺院
サクレクール寺院

 マドリードで数日間をすごした後、エールフランス機でパリに移動しました。シャルル・ド・ゴール空港からタクシーで市内に入り、今回はモンマルトル、パリ東駅の近くにあるホテルにチェックインしました。
私どもがホテルの部屋に落ち着いたのは、午後2時を少し回ったころでした。
夕方までまだ十分時間があるので、モンマルトル界隈、ホテルの近くを探検してみました。まずはこのあたりでもっとも有名な観光スポット、モンマルトルの西北部にあるサクレクール寺院(左の写真)に向かいました。

パリの八重桜
パリの八重桜

 ホテルの近くにあった公園で、八重桜とおぼしき花が満開になっているのを見かけました。

フランスでは食用の桜んぼの生産が盛んで、その産地では春先には広大な畠一面に桜桃の花が咲きます。普通のフランス人は、この地味な花が桜の花だと思っているのでしょう。

近世になって日本から桜の苗が導入されましたが、この国でもソメイヨシノは不人気だったようで、現在パリの公園などで見られる桜はほとんどが八重桜です。パリではソメイヨシノにとって冬の寒さが厳しすぎるのかも知れません。

ビッグベン
ロンドン旅行

 別の年のやはり4月中旬に、イギリスの首都ロンドンに行ったことがありました。ロンドンは北緯51度にあり、北海道の北にあるサハリンの北部と同じくらいの位置です。

ロンドンは暖流の影響で高緯度の割には暖かいとはいえ、時には非常に寒いことがあると聞いたので、この時期まで待って訪れました。

ロンドンには世界でももっとも歴史があるとされる地下鉄(チューブ)が四通八達しており、私ども土地に不案内な旅行者でも簡単にどのスポットにもアクセスすることができます。

ロンドンの八重桜
ロンドンの八重桜

 パリよりさらに緯度が高いロンドンですが、意外なことに桜はロンドンのほうがパリよりはるかに多いそうです。ロンドンの市内には八重桜の並木が多数あり、4月半ばには豪華な花のアーケードの下を市民たちが行き交います。

ソメイヨシノなど一重の桜はやはり寒さが厳しいせいか少ないですが、大島桜やヤマザクラなどはところどころで見かけられるそうです。

ロンドンの南西キューにある王立植物園キューガーデンでは、日本から取り寄せられたソメイヨシノが毎年みごとに咲くということです。

アムステルダムの運河
アムステルダム旅行

 アムステルダム西教会は、王宮の西、アムステルダム中心部の西端にあります。
西教会は、アムステルダムでもっとも高い85mの塔(鐘楼)があるので有名です。

ユダヤ人少女アンネ・フランクは、ナチスのユダヤ人狩りを逃れて西教会のすぐ近くにあった家の屋根裏に隠れ住んでいました。

西教会の塔の上層に登り、下の市街を見渡しました。高い建物が少ないので、アムステルダム全体が一望できます。この街には運河と自転車がもっともよく似合うのを実感しました。

運河と八重桜

 オランダの首都アムステルダムは、ロンドンより若干北の緯度52.3度に位置します。この北国でも、2月末にはクロッカスが、3月末にはチューリップが咲き始めます。

日本とオランダは古くから友好関係にあったので、花好きのオランダ人は日本から桜の苗を導入しました。この国でもやはりソメイヨシノより八重桜が人気が高かったようで、現在ではアムステルダムの街路や運河沿いなどにたくさんの八重桜が植えられています。

運河にかかる橋の上で立ち止まり、橋の両側に伸びる運河筋を見通しました。八重桜の咲く運河の両岸には、屋根の付いた箱型の舟が多数係留されています。これらが「ハウスボート」で、現在人が住んで暮らしているれっきとした住宅です。ボートには番地もちゃんと付いており、電気、水道も引いてあるそうです。

運河と八重桜

 なおアムステルダム近郊のケルセンブルーセム公園には、2000年に日本・オランダ国交400年を記念して日本から送られた400本のソメイヨシノが植えられたそうです。毎年4月中旬には在オランダ日本大使館の主催で「桜祭り」が行われているとのことです。

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