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スペイン ・ マドリード
 ストリート・ミュージシャン
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 マドリードの人口は310万ほどということで、イタリア・ローマよりやや多いくらいです。しかし、中心部はさほど大きくなく、私どもが日ごろ遊歩している東京・世田谷区(人口70万)より小さいのではないかと感じました。
私どもはグランビアという市内の中心地にホテルをとりましたが、そこからは、大多数の観光名所まで30分ぐらいで歩いて行くこともできるのです。

マドリードの地下鉄
マドリードの地下鉄

 マドリード市民の足というと、メトロと呼ばれる地下鉄かバスかということになります。
グランビアはいくつもの地下鉄の路線が交差する要衝で、その駅がホテルのすぐ近くにあったので、私どもは少し離れたところまで行くときはもっぱらメトロを利用しました。
パリと同じように、11枚つづりの回数券を購入するのがよいでしょう。

パリより地下鉄が小規模なので、系統も少なく私ども外国人にもわかりやすいのがありがたいところです。駅の構内も要を得た案内が掲示されているので、それをたどって行けば簡単に利用できます。

またマドリードのメトロは、どこもきちんと清掃されていて、落書きなども少なく好感がもてました。車両は、上の写真のような小型の車両で、東京の東急世田谷線よりやや大きいくらいでしょうか。パリのメトロの車両と同じではないかと思います。その車両が5両ほど連結で運行されています。

これもパリの地下鉄と同じですが、地下鉄が通ってくるトンネルの断面が円形になっています。日本の場合には、このような断面が円形のトンネルはあまり見たことがありません。

さて、そのメトロの構内には、さまざまなストリート・ミュージシャン(メトロ・ミュージシャンといったほうがよいでしょうか)が演奏活動をしています。

バンドネオン奏者
バンドネオン奏者

 東京の地下鉄でもたまにミュージシャンを見かけることがありますが、こちらではその数もそして質もはるかに上なのです。

オペラ駅の構内で、ふとバンドネオンの音色を耳にしました。バンドネオンとは、19世紀中ごろにアコーディオンをもとに開発された楽器で、アコーディオンより多彩でダイナミックな音色を持っています。
一台でメロディ、ハーモニーを演奏することができ、そして強烈なスタッカートのリズムを刻むことのできるこの楽器は、19世紀の末にアルゼンチン・タンゴと運命的な出会いをしました。

現在私どもが耳にするアルゼンチン・タンゴを特徴付ける憂愁を帯びた情熱、ダイナミックなリズム、圧倒的なスケールの大きさは、この楽器によるところが大きいのです。

オペラ駅の構内でバンドネオンの音をたどって行くと、上の写真の老人がバンドネオンを演奏していました。私は昔からアルゼンチン・タンゴ、とりわけバンドネオンの大ファンですが、これまでバンドネオンの生の音は聴いたことがありませんでした。
しばらく横で聴いているとしっかりした演奏であるのがわかったので、奏者の足元に口をあけていたバンドネオンのケースの中にお金を入れて、憧れのアルゼンチン・タンゴ名曲中の名曲 《ラ・クンパルシータ》 をリクエストしました。

このくらいのベテランにしてみれば、 《ラ・クンパルシータ》 はお手の物なのでしょう、老人はさっそく演奏をはじめました。私はその横に立って、あたりを行き交う乗客を忘れ、ダイナミックなバンドネオンの音色に聴き入りました。
演奏が終わってから、奏者の許可を得て上の写真を撮らせていただき、さらに若干のコインをバンドネオンのケースに入れてから老人に別れを告げました。

ギタリスト
ギタリスト

 オペラ駅を出たところに、王立劇場があります。ここでは主にバレエやオペラあるいはクラシック音楽が上演されますが、フラメンコが上演されることもあるそうです。
はるかかなたに壮大な王宮が見えたので、その方向に歩いていきました。その途中にも一人バイオリンを弾いているミュージシャンがいました。どうやら「ゴッドファーザー」の音楽のようです。

王宮の前の広場に入り、方々歩き回って見ていると、今度はギターの音色が聞えました。見ると、若いギタリストが黒い箱に座ってギターを奏でています。

その箱にはアンプとスピーカーが入っているようで、その音をバックにしてギターを演奏しているようです。このような「カラオケ」方式は、その後何人かの若いストリート・ミュージシャンが利用しているのを目にしました。やはり、ギター、マンドリン、バイオリンなどの楽器では、駅の雑踏の中や屋外では音量が不足するので、こういう方法をとっているのでしょう。

このギタリストの演奏をしばらく聴いていると、相当な腕前であるのがわかったので、近寄って財布のコインを探しはじめました。すると、ギタリストは開けておいた自分のギターケースが風で閉まっているのに気がつき、それを開けてこちらを見ました(^_^)。

そこで、私はそのケースの中にお金を入れて、スペインの作曲家ロドリーゴの名曲 《アランフェス協奏曲》 をリクエストしました。マドリードの南方にあるアランフェス宮殿にはぜひ行きたかったのですが、時間の関係で行けなかったのです。
若いギタリストはこの名曲をよく知っているようで、さっそく演奏をはじめました。その横に立ってすばらしい演奏に聴き入りながら、広場の向こうに広がるヴェルサイユ宮殿をモデルとしたという壮麗な宮殿を見渡しました。

パリのメトロ
パリのメトロ

 その後フランスのパリに行きましたが、ここでも地下鉄が市民のもっとも重要な交通手段になっています。
パリのメトロは、カバーする範囲が広いだけに多数の系統があり、私ども旅行者が全容をつかむのはなかなか大変です。

パリのメトロの車両は、マドリードの車両とよく似ています。おそらくまったく同じものではないかと思われます。トンネルのつくりもよく似ています。
こちらは乗降客が多いせいか、駅の構内や車両の汚れがかなりひどく、場所によっては悪臭がただようこともあります。

バイオリニスト
バイオリニスト

 パリのメトロの構内で、バイオリンを演奏している女性ミュージシャンを見かけました。こちらはスピーカーを使わず、楽譜台を立てて、薄暗いメトロ構内の一隅でひたすら演奏をしていました。曲はバッハの無伴奏バイオリンソナタのようです。

クラシックの地味な曲には足を止めて聴きいる人はあまりいませんでしたが、彼女はひたすら演奏に打ち込んでいるようでした。

ここでなにがしかのお金を稼いで、パリの音楽学校でクラシックをしっかり勉強するのでしょうか。一流演奏家を目指してがんばってもらいたいものです。

その他の演奏者

 上記以外にかなりのストリート・ミュージシャンを目にしました。マンドリンの奏者もいましたし、リュートと思われる古楽器を演奏する人もいました。また、10人ぐらいでロシア民謡を演奏するグループも見かけました。
しかし、メトロの構内は暗いうえに乗降客で混雑しているので、なかなかよい写真が撮れませんでした。思い切ってフラッシュを使えばもっとよい写真が撮れたのにと、後になって残念に思いました。

最近、私の家の近くの渋谷で、外人のストリート・ミュージシャンをよくみかけるようになりました。それら外人のストリート・ミュージシャンのなかには、思わず聴き入ってしまうほどの腕前の人がいます。たまたまそのような演奏に出会うと、その場を通ったことで大いに得をした気分になります。

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