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羽田空港の歴史

 日本の高度成長時代、羽田空港は大多数の国内航空路線を受け入れ、かつ日本と海外諸国との間の国際線もほとんどすべて引き受けてきました。
しかし、1960年代以降には、航空便数の急増、飛行機機体の大型化により、当時狭かった羽田空港はパンク状態に陥りました。そこで、国際線を東京近郊の別空港に分離することになり、成田国際空港の建設が推進されました。
成田国際空港が1978年5月に開港すると、それ以降は羽田空港は国内路線が中心となり、国際線は近距離の定期チャーター便が運航されるだけとなりました。

その後航空需要はさらに急増したので、2000年9月に羽田空港を再拡張して将来また羽田空港から国際線も運航させることが決定されました。この方針により羽田空港沖で大規模な埋立工事が行われ、新たに生まれた土地に国際線用の滑走路が建設されました。
それに並行して第1旅客ターミナル・第2旅客ターミナルビル、国際線ターミナルビルなど空港設備の建設も行われました。

2010年に最後のD滑走路が完成した後、2010年10月21日に国際線ターミナルが開業して羽田空港の国際線業務が新発足しました。

羽田発着枠の拡大

 D滑走路の完成とそれに合わせて行われた空港施設整備によって、羽田空港の年間発着能力は2005年10月の29.6万回から約1.4倍の約40.7万回(約560便/日)に増えるとされます。その発着能力の一部を利用して、かねてより要望の多い東京都区部の中距離・長距離国際線発着を本格的に再開することになりました。

現在日本の国際航空の中心になっている成田空港では、周囲の騒音などの問題により、午後11時から午前6時までの深夜・早朝発着ができません。これに対し、羽田空港に新設されたD滑走路は、羽田地区の沖合いにあるため24時間の運用が可能とされます。
そこで、羽田空港の国際線は、成田空港の業務を補足する意味合いもあり、まずは深夜・早朝時間帯の中距離・長距離路線から新発足することになりました。

羽田深夜発国際線

 2010年10月の羽田空港国際線業務の新発足から10ヶ月近く経って、羽田発着国際定期便は次第に本数が多くなり、利用者も増加しつつあります。

前記のように、羽田空港の国際定期便は、深夜・早朝時間帯の中距離・長距離路線から再発足したということで、成田空港発着の国際定期便とは若干意図するところが異なる面があります。
JALの羽田深夜発の長距離路線を例にとって、羽田空港発着の国際線の特質を調べましょう。2011年8月中旬ではJALの羽田深夜発アメリカ・ヨーロッパ行定期便は次の通りです。


機名 羽田発時刻 行先 到着時刻 運行主体
@ JL002 羽田 0:05発 サンフランシスコ 16:05(前日)着 JAL機
A JL080 羽田 22:55発 ホノルル 11:30(同日)着 JAL機
B JL041 羽田 0:35発 パリ 6:20着 JAL機

  • 羽田深夜発サンフランシスコ行
     上表@のサンフランシスコ行は、羽田を深夜0:05に発って、サンフランシスコには当地夕方の 16:05(前日)に着きます。

    成田発サンフランシスコ直行便では、午後3時〜5時に離陸、サンフランシスコ着は朝9時前後が普通です。それに比べると、羽田深夜発便は、その日の仕事を終えてから飛行機に乗り、寝ている間にサンフランシスコに着くという感があり、仕事が忙しいビジネスマンや若年層には人気が出そうに思われます。
    観光の場合には、サンフランシスコに夕方に着くので、その晩に夜の観光ツアーに参加することもできるでしょう。

    また、この定期便でサンフランシスコから羽田に帰るときは、サンフランシスコ18時前後発、羽田に22時35分着となります。その日は午後までサンフランシスコを見られることになり、これも好都合です。羽田着が22時35分とやや遅くなりますが、東京近郊にお住まいの方なら問題ないでしょう。

  • 羽田深夜発ホノルル行
    上表Aのホノルル行は、羽田を22:55に発って、ホノルルには当地午前中の 11:30(同日)に着きます。成田発ホノルル直行便では、午後7時〜9時に離陸、サンフランシスコ着は朝8時〜9時前後が普通なので、羽田発はそれより発着ともに2時間ほど遅いことになります。これは、それほどの違いはなさそうです。

  • 羽田深夜発パリ行
    上表Bのパリ行は、羽田を深夜0:35に発って、パリには当地早朝の 6:20(翌日)に着きます。成田発パリ直行便では、午前10時〜11時に離陸、パリ着は午後4時前後が普通なので、羽田発はそれより半日近く早くパリに着くことになります。
    その日が長く使えるので、空港から直接パリ市内観光に行ったり、ヴェルサイユ宮殿に行ったりできるでしょう。

羽田早朝発国際線

 現在、羽田発国際定期便には、上記深夜発便のほかに早朝発便が運行されています。

下の表に示すのはその一つで、上記JALと提携関係にあるアメリカン航空が運行しているアメリカ東海岸ニューヨーク(JFK)行き便です。


機名 羽田発時刻 行先 到着時刻 運行主体
@ AA134 羽田 6:40発 ニューヨーク(JFK) 6:30(同日)着 アメリカン航空

上表に見られるように、この便は、羽田を早朝6:40に発って、ニューヨーク(JFK)には当地早朝の6:30(同日)に着きます。成田発ニューヨーク直行便では、午前11時ごろ離陸、ニューヨーク着はやはり午前11時前後が普通なので、羽田発はそれより半日近く早くニューヨークに着くことになります。
その日が長く使えるので、空港から直接ニューヨーク市内観光に行ったり、ニューヨークからボストンに飛んだりできるでしょう。仕事が忙しいビジネスマンや現地滞在日数が少ない若年層には、この便は人気が出そうに思われます。

しかし、実はこれら羽田早朝便を利用するに当たっては、大きな問題があるのです。それは、この早朝の時間帯に羽田空港にアクセスする交通機関が非常に少ないことです。

上記ニューヨーク直行便の場合は、羽田 6:40発なので、羽田空港に早朝5時ごろには着いている必要があります。となると、まず電車の始発では間に合わないので、タクシーで自宅に近い羽田空港行きリムジン乗場に行くことになります。
あるいは、出発の前の晩に羽田空港に近いビジネスホテルに宿泊するかです。
どちらの方法も、その日は早朝に起きて忙しく動かなければならず、さらにタクシー料金、宿泊料金など若干の出費を必要とします。

従ってこれら羽田早朝便が利用者に広く受け入れられるには、たとえば羽田地区のビジネスホテルの割引宿泊券をパックにするなどなんらかの需要喚起策が必要かと思います。

羽田ハブ空港の構想

 以上、新発足した羽田発国際定期便の現況についてレポートしましたが、24時間空港のメリットを生かして成田空港の定期便を補完し、特に東京区部から深夜に出発する便を中心に発展しつつあるのがお分かりいただけたと思います。

しかし、羽田発着国際定期便は、新発足してからまだ一年にもなりません。D滑走路の完成とそれに合わせて行われた空港施設整備によって羽田空港の年間発着能力は大幅に増加したので、今後羽田発着国際定期便はさらに拡充されるのは確実です。

国土交通省は、羽田空港をアジア地域の大規模ハブ空港に育てる構想を持っており、2014年3月末には羽田の昼間時間帯が現在の倍の6万回となり、深夜早朝時間帯の3万回と合わせて国際線枠が1日9万回に拡充される予定とのことです。
現在の羽田発国際定期便はアジア近距離路線に限られていますが、上記2014年3月末には昼間時間帯でもアジア近距離路線に加えアジア長距離路線や欧米路線を含む新規定期便が羽田からも就航するそうです。



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